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三益製薬ブログ

2011年05月19日

張先生の健康講座5

今日は生物電気についてお話します。

生物電気とは、生命活動に伴って生体内に生ずる電気で活動電位と静止電位があり、神経興奮の伝導や筋収縮などのもととなります。多くは微量であるが、デンキナマズなどの電気魚では高電圧を生じ、またの名を生体電気ともいいます。

1951年以降には細胞レベルにおいて活動する電気を「膜電位」と呼ぶようになり、カラダが正常に働くためにはこの体内の電位活動が重要である事が解りました。

この体内で活動する電位の発見が、後に病気の解明、薬物開発、医療機器開発に大きく影響をもたらしました。

「電位」は自然界しいては地球全体と密接な関係にあります。

ドイツの「シュルツ」という医学者は、この電場の強度が健康に大きな影響を与えているという研究を発表しました。大気が乱れ、降雨、雷雨などの時と大気が安定し晴天の時とでは、大気の電気量に増減があり、明らかに人体の生理面、心理面において違いが現れるそうです。最近では交通事故の発生率まで関係しているという報告もあります。

しかし大自然におけるこのバランスが、現在では森林破壊や大気汚染、文明社会が生み出す工業廃棄物など人の手によって大きく崩され、そのバランスを失った代償は私達人体へと跳ね返ってきているのです。

自然の電気バランスの乱れは、体内で活動する電位にも影響してきます。

特にビル内などコンクリートや鉄製物に囲まれた空間で、おまけに電気製品を多く使う環境下では、一層生理的リズムが崩されることでしょう。世界中何処へ赴いても家電製品から発する静電気、太陽からの紫外線、酸性雨による水の汚染、化学物質流出被害などで好環境と言える場所は見当たらなくなってきました。

電気はカラダのあらゆる臓器、器官、組織に影響します。中でも私達の生活に直結する、睡眠、栄養補給とエネルギー消費、排泄などの代謝活動には、自律神経系や内分泌ホルモン系の電位コントロールが特に関係していると言われています。

今回は生物電気のしくみと生物電気と自然界の関係をお話ししました。

次回は、生物電気と人体、病気についてお話しましょう。

健康講座   2011年05月19日

張先生の健康講座6

前回は生物電気のしくみと生物電気と自然界についてのしくみをお話ししました。

今回は、生物電気と人体、病気に関するしくみについてお話しましょう。

人体の電位活動について今日は3つの例を挙げて紹介していきます。

一つ目は私達の身体の骨格、そう、骨についてです。

骨折の経験をお持ちの方も少なくないと思いますが電流を流すと骨の成長が良くなるといい、骨折の治療には、電気刺激がよく使用されるのを御存知でしょうか?

骨には一定の圧力や刺激が加わることで骨内に電流が発生することがわかっています。この電流による骨電位の活動が骨の成長を促しているのです。

次に、最も重要な働きをしている血液を例にあげましょう。血液中の電位活動はその電解質にあります。血液中には、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのプラス帯電の物質と塩素、リン酸塩、硫酸塩、炭酸などのマイナス帯電の物質が存在し、このプラスマイナスのバランスが健康、不健康を左右する鍵となっているのです。

その他、血液の流れにも、電気が補助をしており、赤血球の表面や血管の表面には互いにプラスの電気が帯電し、お互いが反発することで流れがスムーズになっているのです。心臓の力だけに頼らず、滞りなく流れるのも電気の影響あってのことなのですね。

そして最後は、神経です。

中枢、脳、末梢などすべて(運動、知覚、自律)の神経伝達には電気伝達が行なわれていることがわかっています。

脳神経の電位伝達を活発にして、痴呆症の改善をしようという研究まであるのです。

このようにカラダの至るところで電位活動は重要な働きをしています。

その低下は、新陳代謝を悪くし、弱体化を招くことで不健康の根源ともなりうるのです。

またカラダの電位活動は人間に限ったものでもありません。動物や植物など地球上の生命すべてに存在し、生命のバランスを保つ大切な役割を果たしています。

 

何故、人は体調を崩し不健康な状態を招いてしまうのでしょうか?

日本は世界一の長寿国と称され、世界では最も裕福で便利な国という見方をされています。医療の現場においては先進医療が導入され世界で最も医学が進歩した国ともいえるでしょう。しかし一方では、先進医療の発展の割に人口比率からして病人が多い国であるということも有名な話です。

病人が増加し続けている原因には、生活習慣と環境があげられます。

若い世代をはじめ、ほとんどの人がカラダに何らかの不調を抱えており、それらは栄養のアンバランス、睡眠不足、ストレス、職場・家庭環境など、私達が生活するうえで、避けては通れなくなってしまった社会全体が起因となっているのです。

電位活動の低下した部分(カラダの一部)には通常の4~5倍もの負担がかかってしまい、当然、無理は”過労”へと移行し、カラダには”炎症”が生じ易くなる訳です。

部分的に対処していく治療や、サプリメント、リラックス、フィットネスなどの努力は、一時的な改善にはなっても、崩れたバランスの歪みが続く以上、いずれカラダを蝕んでいくことになるでしょう。

根本的に「電位活動のバランス」を整えることこそが未来に望まれる体調管理の在り方だと考えます。

健康講座   2011年05月19日